クルム伊達選手に学ぶ テニス 勝ち方 データ分析
クルム伊達選手から学ぶもの 試合の戦略 データ分析
全日本選手権でクルム伊達選手、見事な勝利を飾った。
その試合展開から、テニスの試合の展開。
良い点、これから改善したいポイントを紹介したい
試合展開 データから見る
攻撃的なクルム伊達選手、守備的な瀬間選手なので、そのとおりのデータが出た
クルム伊達選手は特にリターンゲームからのポイント獲得率が高い これはナダル的
☆ ラリーの連続回数
試合とラリー 皆さんは、試合で平均どれくらいラリーがつながっているかご存知だろうか?
ストロークが好きな方が、何球も続けている練習光景。
確かに、ストロークがつながらないのであれば、論外。つなげる練習は必須だ
でもつなげることができるようになったら、3.4球目には攻撃に移って欲しい
データを見よう。
サービスエース、ダブルフォールトはラリー回数1回とする
リターンミス、リターンエースがラリー回数2回だ
こう統計をとると、ラリー4回(サーバー、レシーバーそれぞれ2回ずつ)までで55パーセントが終わっている
ラリー6回(サーバー、レシーバーそれぞれ3回ずつ)終了なら82パーセントにもなる。
つまり、サーバーもレシーバーも3回打つまでを徹底的に練習すれば良いことになる。
この数字、女子でこうだから、男子ではもっとラリーが少ない
さらにダブルスになると、前衛ボレーヤーがいるので、さらに低くなる
そこで月さんの持論。
上達のための練習のヒント
1:上達にはサービスから始めてラリー3回までを徹底練習せよ。それ以上は時間の無駄。
2:ラリー3回までに攻撃を
☆ ミスとウィナーの比較
クルム伊達選手は、V.ウィリアムス的に、ミスを恐れず、ポイントを取りに行く選手
その武器がリターンからの攻撃。
何故なら、ライジングを即、活用できるから
☆ 使ったショットの内訳
瀬間選手は典型的なストローカー。ストロークが多い。ボレーが少ないので
よいボールを打って追い詰めたら、次にどうするかを考えることが必要だ
一方クルム伊達選手。積極的に前に詰めるプレーヤー。サーブ&ボレーは全くしないが
アプローチ勝負のプレーヤーを言える
これだけアプローチが多い選手は珍しい
一般プレーヤーの方も注意して欲しいのが、サービス、リターンの割合が多いこと。
二人とも、サービス、リターンを合わせると50パーセントになる。
ここでも月さんの持論、
試合に勝つためのヒント
1:サービス、リターン練習を徹底する
2:得意のショットの練習を。必ずサービス、リターンから練習を
サービスでは、ファーストサーブ、セカンドサーブを一緒に考えるが、
体力の消耗とかを考えると、ファーストサーブのミスは大きい。
ファーストサーブでは集中力も高まっているはずだから、ここをミスすると大きく後に引きずることに
たまたま、この時の二人は、ファーストサーブの確率が良かったので、大崩れしていない。
一般プレーヤーではセカンドサーブではポイントをとりにくいからだ
1:良い点
戦略:試合展開の早さ 積極的にポイントを取りに行く姿勢
心:ミスを引きずらない、メンタルタフネス
技術:高い打点のライジング駆使
2:クルム伊達選手に必要な、世界に向けての修正ポイント
戦術:多少リスクを抑えて、凡ミスを減らす
技術:サービス力
新聞の報道などでは、クルム伊達選手、圧勝的に書いてある
僕もテレビで観戦していて、そう思った。
スコアから見ると、瀬間友里加選手、6-3 6-3で完勝にみえる
しかし、データを分析してみると、クルム伊達選手、まだまだの感じが見える。
気になる点は、サービス力だ。
テニスはスポーツの中では、サービス有利の数少ないスポーツ。
バレー、バドミントンなどサービス力よりもリターン力だ
トッププレーヤーのポイント獲得率を考えると、
ファーストサーブで、男子80パーセント以上、女子でも70パーセントは行く
セカンドサーブで、男子60パーセント、女子で50パーセント以上
これがクルム伊達選手、低いのだ。
その分リターンゲームでもポイント獲得率が良いから、つじつまは合っているが、
これが世界のトップ選手でサービス力があることを考えると、厳しい展開になる
ライジングの技術は世界一
寒くなると増える野球肘 テニス肘
最後まで読んでいただいて、有り難うございました。
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コメント
ヤッピーさんって、ひじかたスキースクールに小さい頃から来てくれた。
今どうしていますか?
友人のO君元気ですか?
投稿: 月さん | 2009年10月 8日 (木) 06時00分
2010年のおせち料理にはびっくりテニス情報の豊富さにも驚き
投稿: ヤッピー | 2009年10月 7日 (水) 19時12分
自分もテニスのデータを取るの好きです。
テニスは確率のスポーツだと思っているので。っで、勝つ方法見つかりましたか?
投稿: データベース | 2009年5月29日 (金) 20時26分
こんばんは。コメント有り難うございます。
コンパクトに。でも普段の動きが大きいと、コンパクトは難しいですよね。異次元の感覚でしょう。
そこでラケットのテイクバックはしないで、足で運ぶイメージで打ってみてください。
ラケットって飛ぶんですよ
投稿: 月さん | 2008年11月21日 (金) 20時14分
続けて書き込みを
雑誌読んでいるような感覚になります
よく分かりました。
私も、ブロックする、感じでリターンをしてみたいんですが、
コーチに、大きく引きすぎると言われています。
アドバイスお願いします
投稿: ダテッチ | 2008年11月21日 (金) 17時27分