ジョコビッチ ナダルの死闘を違う角度から データで見るテニス
N.ジョコビッチ R.ナダル戦を違う角度から振り返る
ファイナルの速報版、誤字脱字が多くて、申し訳ありませんでした。
できるだけ早くと、チェックが甘くなりました。
気をつけます。
そこで、今回は、汚名返上のデータ大特集。
テニスをい、違った角度から見ましょう。
面白いですよ。
チャリティマインドに
溢れていますね。
9.11
ニューヨークの消防署のキャップ。
日本の震災の時も、チャリティのサッカーを
ファイナルの情報を整理しました。
4セットの内容をグラフにして見ました。
N.ジョコビッチが取った1,2,4セット
R.ナダルの取った3セット。
違いを比べて見ました。
なにしろこの二人、良く走りました。
予測も凄い。
強さの比較で項目はいろいろあります。
サービス力、
リターン力、
そして試合で重要なのがブレークポイントコンバージョン、
ブレークをどれ位するかですね。
アンフォーストエラー、凡ミスをしないことも重要
ウィナーを奪うことも重要ですが、
この二つの項目は相関関係にあります。
R.フェデラー、V.ウィリアムスの様な攻撃型の選手は
アンフォーストエラーを恐れずにウィナーを取りに行きます。
R.ナダル、A.マレィ、
一番良い例がC.ウォズアニッキですが、
ウィナーを取る事よりも、アンフォーストエラーを抑えてプレーします。
この中で、アンフォーストエラーが少なく、守備型だったのですが、
この1年で攻撃を増やしたプレーヤーが、R.ナダルと、N.ジョコビッチです。
R.ナダルが先行したのですが、N.ジョコビッチはR.ナダルを追い越して、
攻撃もできる、オールラウンダー型に変身中です。
その前にR.ナダルが強くなった訳
データを見るとそれが分かりますが、
N.ジョコビッチ、とR.ナダルが、N.ジョコビッチの最近のプレーについて、面白いコメントを残しています。
二人の共通意識では、「N.ジョコビッチのショットがそれほど変わった訳ではない。」
「変わったのは、自分、ショットに対する自信」だと・
N.ジョコビッチの自信を証明したのは、R.フェデラー選手のマッチポイントを逃れてからのショットでしょう。
そして今回のR.ナダル戦の第4セット。
背中の不調で、サービスのスピードは落ちました。
しかし、深いコースを突いた正確なサービスで、ナダルのリターンを沈黙させました。
データの項目をチェックしましょう。
まず全体像から、新しい項目を入れています。
1:アンフォーストエラー
元から二人とも少ないプレーヤーです。
ですからラリーが良く続きます。
1セット平均で10回前後。
大きな違いが良く出ているのが、3,4セットです。
R.ナダルが取った3セット、N.ジョコビッチが取った4セット
2:ウィナーの数です。
男子シングルスではテレビで観戦していると、ウィナーが多く見えますが、
完全なウィナーは少ないです。
二人とも、それほど多いタイプではありません。
さんざんラリーをつなげてオープンコートを狙い澄ますウィナー、
ラリーが長いのでより感激を呼びます。
3:攻撃指数 ウィナーからアンフォーストエラーを引いた数字です。
僕が考えた数字で、結果的にどちらが攻めていたかを示します。
第1,4セットはN.ジョコビッチがプラスで、R.ナダルはマイナス
第2セットは二人ともマイナスですが、N.ジョコビッチが上回りました。
第3セットはR.ナダルがプラスで、反撃しています。
4:真のサービス力
男子シングルスではサービス力の比重が大きいのです。
サービスキープが勝利の基本と言わる位です。
そこで、データから1stサ-ビス、2ndサービスの両方を加えて、
サービス力としました。
サービス力のある選手では80%を越えますが、
二人ともリターン力があるので、多少のブレークはバックして補てんできます。
それにしても、R.ナダルが今回は低過ぎました。
1st、2ndの合計で50%以下では、いくらリターン力があっても苦しいでしょう。
N.ジョコビッチも決して良くありませんが、リターン力のカバーが大きいです。
結果的にN.ジョコビッチはリターン力が50%以上ですから、強いです。
5:ブレークポイントコンバージョン
男子シングルスでこれだけ、ブレークポイントコンバージョンが多い試合は珍しいにでは?
デュースが何回も続きましたし、
もつれました。
このグラフではブレークした数字しか出していません。
ブレークチャンスはその倍以上あったのです。
第2セット、もつれましたが、N.ジョコビッチが
第3セット、R.ナダルの逆襲
第4セット、N.ジョコビッチが付き離しました。
勝利の法則で連続ポイントが必要と言いましたが、
デュースから勝つには、必要なのは連続ポイントですから。
スコアが書けるテニスノート 親でもできる簡単スコア
これでジュニアが強くなる。
本日の御教訓 試合はデータで分かる
自分のテニスを数値化しよう
1:サービス、レシーブ
2:攻撃指数
3:連続ポイント
1クリック頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
R.ナダルの様なトップスピンのボールを打ちたいのなら。
【テニス】新井流フルスイングテニス塾 DVD ~スピード×決定力がアップするフォアボレー・バックボレー~
最後まで読んでいただいて、有り難うございました
| 固定リンク
「テニス」カテゴリの記事
- テニス徒然草 特別編 上達のヒント(2017.10.18)
- 人気ブログ テニスコーチ部門 上位 関心の記事は?(2017.10.11)
- ナダル、フェデラー出場 注目のLaver Cup2017(2017.10.01)
- テニスコーチ人気ブログ上位 感謝プレゼント コート図、下敷き用原案(2017.09.22)
- 舞台は日本 テニスの主戦場 デビスカップ、東レパンパシフィック(2017.09.19)
「ナダル」カテゴリの記事
- フェデラー強い ナダルのデフェンス力を撃破上海マスターズ2017(2017.10.16)
- ダブルス 世界の技 フェデラー、ナダルのペア Laver Cup(2017.10.02)
- ナダル、フェデラー出場 注目のLaver Cup2017(2017.10.01)
- ナダルの新しい勝ち方 Brain game テニスは戦術だ(2017.09.11)
- ナダル USオープン2017制覇 ハードコートでも進化(2017.09.11)
「全米」カテゴリの記事
- ナダル USオープン2017制覇 ハードコートでも進化(2017.09.11)
- Nadal 剛腕J.D.ポトロのフォアを封じ込め USオープン2017SF(2017.09.10)
- ナダル vs ポトロ 試合の予測 USオープン2017のデータから(2017.09.09)
- USオープン セミファイナル予想 K.アンダーソンvsP.C.ブスタ(2017.09.08)
- 超回転vs剛腕フォア Nadal Potro 対戦予想 USオープン2017SF(2017.09.08)
「データ」カテゴリの記事
- 杉田 踏ん張り効かず SFで敗れる 課題は?(2017.10.01)
- デビスカップ2017 日本代表 ブラジル戦 情報集 歴史年表(2017.09.15)
- ナダル USオープン2017制覇 ハードコートでも進化(2017.09.11)
- Nadal 剛腕J.D.ポトロのフォアを封じ込め USオープン2017SF(2017.09.10)
- ナダル vs ポトロ 試合の予測 USオープン2017のデータから(2017.09.09)
「ジョコビッチ」カテゴリの記事
- ウィンブルドン2017 男子シングルス 大胆予測 R.フェデラーが軸(2017.07.01)
- 全仏2017 開幕 シードと日本選手 クレーで強いのは?(2017.05.28)
- テニス 新しい強さの指標 Eloレイティング 今強いのは誰?(2017.05.24)
- ATPランキング 大変動 2017 5月4週 ズべレフ台風(2017.05.23)
- 19才ズベレフ 元王者 ジョコビッチにテニスをさせず 才能一気に開花(2017.05.22)
「分析」カテゴリの記事
- 添田 グリグリのスピンに対抗 高い打点のカウンター デビスカップ勝因(2017.09.16)
- 添田 超頑張り シングルス2連勝で王手 デビスカップ2017ブラジル戦(2017.09.16)
- 杉田まず価値ある1勝 デビスカップ2017ブラジル戦(2017.09.15)
- ナダル vs ポトロ 試合の予測 USオープン2017のデータから(2017.09.09)
- 杉田 またもや大逆転 ロシアの有望株、撃破 W&Sオープン2017(2017.08.18)
「教訓」カテゴリの記事
- 杉田 不調 どう立ち直るか プラス思考で(2017.10.31)
- テニス徒然草 特別編 上達のヒント(2017.10.18)
- ダブルス 内山・勉ペア決勝へ 楽天オープン2017(2017.10.08)
- ティエムに学ぶ 攻撃テニスの原点 波状攻撃(2017.10.05)
- 杉田 踏ん張り効かず SFで敗れる 課題は?(2017.10.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
おはようございます。この二人、本当にミスが少ないですね。信じられない位。
投稿: early bird | 2013年10月19日 (土) 05時53分
こんにちは。いつもてにすでお世話になっています。
ここまで調べているとは、おみそれしました。
投稿: おーそれみよ | 2011年9月16日 (金) 12時14分
まっちゃんさん、生徒Aさん、ハイパーテニスさん、
コメント有り難うございます。
データはもう15年くらい取ってあります。
いつも知りたいのは、勝つ理由、負ける理由なんです。
100パーセントの事実は、勝ったか負けたか。
僅差が多いです。
投稿: 月さん | 2011年9月16日 (金) 06時18分
通りすがりさん、コメント有り難うございます。
本当に助かりました。
国語チェックします。有り難うございます。
投稿: 月さん | 2011年9月16日 (金) 06時16分
面白い。テニスの違う面が、ナルホド、納得です。
投稿: まっちゃん | 2011年9月15日 (木) 16時08分
おはようございます。このデータ分かりやすいです。
ナダルも守備型なんですか?
ストロークでエース連発の感じがしていますが?
実際はそうではないんですね。
投稿: 生徒A | 2011年9月15日 (木) 09時27分
おはようございます。情報楽しみにしています。
テニスのスコア、付けたいのですが、面倒ではありませんか? それが心配です。
投稿: ハイーパーテニス | 2011年9月15日 (木) 09時23分
汚名返上、名誉挽回です(笑)
投稿: 通りすがり | 2011年9月15日 (木) 00時56分