ダブルス上達作戦 Part2 相手の奇襲作戦に対応する
デビスカップ ダブルス の面白さ Part2
デビスカップからの上達のヒント
テニス愛好家の方達、土日、テニスを楽しんでいます。
少し練習したら、ダブルスにすぐに入ります。
、いろいろ相談を受けます。ショットの悩みを相談される方は多いが、
陣形をいろいろ使い分ける人は少ない。
「陣形を知ったらダブルスは強くなるのに」、といつも思う。
ほんのちょっとの陣形の使い方で、ダブルスが活性化します。
そんなヒントをお届けします。
デビスカップのダブルスは本当に面白い。
この陣形のバリエーション見てください。
サービスゲーム時の両国の陣形。
今日お伝えしたい事は、相手がいろいろな事を仕掛けてくる場合の対応です。
ダブルスで嫌な相手、いるでしょう。
前衛がちょろちょろ動く。ポーチに出る。
ストレートに打って時は守っている。
嫌ですよね。
サービスが速い、跳ねる。これは、慣れるしかありませんが、
変則な陣形は対処できます。
デビスカップのチェコペアがそれを教えてくれます。
ダブルスの原点 己を知る Part2
自分のダブルスを貫く
1:個性を活かす Part1でやりました。
参考になりましたか?
2:相手に惑わされない Part2 ここを今日はやります。
3:ネットプレーでポイント これは次にやります。
デビスカップのダブルス チェコ対スペイン戦。
動画でハイライトを見れます。
本当に面白い試合でした。
陣形が入り乱れて、興味がありました。
陣形と言ってもサービス、リターンからどう動くかですね。
ダブルスで使われる陣形の大整理です。
知って得する ダブルスと陣形
使われた陣形を整理しましょう。
チェコ側は、サービスの時は2人とも、基本的にサーブ&ボレーで前衛陣。
リターン時、も余裕があればリターンダッシュでネット。 前衛陣のチームです。
雁行陣の時も、ポーチにはそれほど頻繁には出ません。
リターン側の時に無理な攻撃はしていませんでした。
その分サービスの時の攻撃は早いです。
スペイン。サービスの時。
サービスの時は
I.フォーメーション、
サービスのコース。
どう読みますか?
M.ロペスがサービスの時は雁行陣ですが、ポーチが非常に多いです。
サービス側の時は一発勝負の奇襲作戦ですね。
リターンゲーム、完全に後衛陣です。
普通後衛陣のチームでも相手の2ndサービスでは雁行陣にします。
でもT.ベルディハのサービスの時はほとんど下がっていました。
R.ステパネックのサービスの時は、1stサ-ビスは後衛陣。
2ndサービスでは雁行陣です。
何しろしつこいペアです。
もう一度整理すると、チェコペアは、男子シングルスの正統派、サーブ&ボレーで前に出てきます。
対するスペインペアが、超変則陣形。
基本的にはストローカーなので後衛陣を多用するのですが、
相手が雁行陣でいると、突き球で、前に出ます。
その速さたるや、一気に出ます。
まるで1stボレ-を嫌がっているかのようです。
サービスの時は、I.フォーメーション。
普通はI.フォーメーションは、1stサ-ビスで使って、2ndサービスでは雁行陣に戻すペアが多いのです。
しかしスペインペアは、2ndサービスでもI.フォーメーションを使います。
フォーメーションが分かる漫画イラスト
I.フォーメーションの使い勝手。
相手のリターンを幻惑します。
動く前衛がいると、リターンってやりにくいでしょう。
しかもネットにピッタリに張り付いて、ボレーは触れば一発で決めに来ます。
普通のダブルスの前衛でも、こんなにはネットに詰めません。
ロブがあるからです。
一般プレーヤーの皆さんは、ここは真似をしないでください。
詰め過ぎには、ロブの嵐が待っています。
でもM.ロペスは、相棒のM.グラノラーのサービスを信頼しています。
ロブを上げにくいサービス、だから相手は前衛を避けて打って来るだろうと。
そこを狙います。
第1セットは、これが的中しました。
スコアからデータ分析 ダブルス
M.グラノラーのサービスも、良かったし、M.ロペスの前衛の動き最高でした。
しかしチェコペアは焦りませんでした。
デビスカップのダブルスは5セットです。
ですから、相手の動きが読めれば、流れはこちらに来る。確信があったのでしょう。
第1セット、
リターンをM.ロペスに決められても、
二人でタッチして、笑顔でした。
「まあいいさ、このセットはやらしておこう」
そんな感じでした。
I.フォーメーションされたらどうしますか?
トッププレーヤーなら臨機応変に対応するでしょう。
一番怖いのは、リターン側が焦ってしまう事です。
前衛が動き回ると、全部取られてしまうような気がしてしまいます。
こんな時はダブルスの会話教室 ですよ。
こう考えてください。
I.フォーメーションで前衛が動く確率は50-50.
ですからリターンは最初から決めておけばよいのです。
それにしてもギャンブルですが、安全策と言うのであれば、ありますよ。
抜こうとするのではなく、
高いロブでいいのです。
それもサーバーの方に、
サーブ&ボレーにはやってはいけませんよ。
ここならクロスで距離も長いし、アウトウトするリスクも少なくなります。
スマッシュの上手い一般プレーヤーはそういませんから大丈夫です。
それとI.フォーメーションの弱点はどこでしょうか。
それは両サイドです。
いくら俊敏なペアでも、ダブルスコートのアレーまではカバーできません。
ですからここに打たれないように、サービスのコースを考えます。
そうです、センターが多くなります。
ここならリターンの角度をつけにくく、
前衛もポーチに動きやすいからです。
相手のI.フォーメーションの逆を取った時に、どうするか、
台形フォーメーションになります。
これがまた厄介なんですが。
ソフトテニスで良く見受ける台形フォーメーションって?
本日の御教訓 変則陣形を怖がらない
変則陣形は相手が嫌がっている証拠
1:リターンのコースを決めておく
2:ペアはブロック準備
3:ボールが抜けたら、逆襲
ボール出しマニュアル、冊子版はB5ルーズリーフ2冊、250ページの大作です。
【テニス】月岡一公の「速攻!ダブルスのポジショニング・セオリー」サービス&レシーブからの最もよくある展開“30パターン”
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最後まで読んでいただいて、有り難うございました。
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コメント
おはようございます。女子ダブルスですね。雁行陣が圧倒的に多いですから。だからこそ、並行陣、変則陣形が有効なんですよ。
使えるけれど、使わない、これでも戦術が増えて、相手は戸惑います。お試しください。
投稿: 月さん | 2012年11月23日 (金) 06時19分
こんばんは。女ダでは余り見ませんが、これからのために準備しておきます。
有り難うございます。
投稿: 生徒A | 2012年11月22日 (木) 22時07分