サービス 腹筋を痛める その訳は? 錦織選手の怪我
テニス 身体の使い方 サービスと腹筋
錦織圭選手、腹筋を痛めてリタイヤ。
皆さんは、なんでテニスで腹筋を痛めるの? と思う方が多いと思う。
テニスを手でするスポーツだと思っていると、身体を痛めやすい。
実はテニスは全身運動。中でもサービスはその極致。
腹筋、背筋、体幹をしっかりさせて、そこから脚部、
腕と連動させる事が重要なんです。
やり投げの感覚です。
僕の教えた生徒さんでも、やり投げの選手、初心者の時からサービス抜群でした。
腹筋と大きく関係するのは
錦織圭選手の怪我 腹筋
錦織圭選手、今年初優勝。
しかも全米室内で、第1シードのM.シリッチ選手を一蹴 して勝ち上がり。
一番下に動画を紹介してあります。
去年の楽天オープンに続いてのツアー3勝目。
ファイナルでは、苦手のサースポー、F.ロペス選手を破りました。
この勝利で、今年の錦織圭選手の勝率は世界5位です。
トップ4に続いての5位ですよ。凄いでしょう。
しかしです。
次の試合、錦織圭選手の初優勝の地、デルレイビーチも期待されたのですが、
初戦のビッグサーバー、I.カルロビッチ戦、
腹筋の痛みでリタイアです。
残念。
錦織圭選手が痛めたのは左腹斜筋。
皆さんもここを抑えてみてください。
テニスで使っていますか?
声楽家は腹筋を鍛えています。
ボクシングの選手は分かりますよね、打たれますから。
テニスの選手、サービス力には腹筋と背筋を凄く使うんです。
サービスを全身運動で打つ人は使います。
サービスこそ、テニスのショットの中で、全身運動、
運動連鎖を活躍させないと効率が良くならないショットなんです。
サービス、手打ちになっていませんか?
サービスで手が痛い、肩が痛い、
その方達は手打ち、の証拠なんです。
効率の良いサービスの打ち方を、運動連鎖に合わせて紹介しましょう。
運動連鎖とは、3段ロケットが、徐々に加速させて目的の弾道を飛ばせるのと同じように、
1段目から徐々に加速して行きます。
1段目はスピードは緩いですが、大きな力が必要です。
これを2段目、3段目とつなげて行きます。
力は少しずつ弱くなりますが、スピードはアップします。
車のマニュアルギアと同じです。
運動連鎖のサービスの例を紹介します。
1:脚部の曲げ、上体の捻り、ギアを入れるための予備動作と考えてください。
トロフィーポジションと呼ばれています。
タメを作ります。 錦織圭選手の腹筋、左側が伸ばされています。
2:脚部の伸ばし。1段目のギアです。
脚部を曲げてためたエネルギーを開放します。
脚部の筋肉は一番強いのです。ここを使わない方が多いんですよ。
つま先まで伸びて、時にはジャンプした状態になります。
運動連鎖が効率良く進むと、自然とこの動作になります。
3:腰から上を戻します。ここで腹筋を使います。
上体がしっかり捻られていれば、腹斜筋を使います。
錦織圭選手が痛めた部分です。 このように一気に捻り戻します。
この速さがサービスの原動力なんです。
だから運動連鎖。
4:肩の捻りを戻します。
肩の入替と言いますが、上下動、ねじり戻しの両方です。
5:上腕、前腕と伸びてインパクトに向かいます。
テニスエルボーになりやすい人は、腕の力だけに頼っている人です。
6:手首のスナップで最終加速終了
ラケットの最大加速に合わせて、ボールが目的方向に飛んでいきます。
7:ラケットヘッドの動きの惰性で、フォロースルーに入ります。
この時の腕の捻り方、回内と言いますが、トッププレーヤーに良く見られる動きです。
トレーニングを普段していない一般プレーヤーの方は、余り真似をしないようにしましょう。
テニスエルボーになりやすいですから。
8:相手のリターンを予測して、構えに入ります。
この動作も忘れやすいですよ。
サービスを打った方向、入ったかどうかに気を取られて、次の構えを忘れやすいんです。
どうですか?
以上がサービスの運動連鎖の動きです。
1の準備動作で背筋を使います。
特にキックサーブを打つプレーヤーには必要な筋肉です。
背筋を使うと言う事は腹筋を伸ばす事です。
3の腹筋を使う時に、強烈に引っ張ります。これが運動連鎖の大きな力となります。
同時に背筋が伸びます。
腹筋と背筋は連動して動くのです。
皆さんも、サービスの練習をして、
腹筋、背筋が少し痛くなる位、筋肉を使うと全身運動になって、理想的なサービスの動きとなります。
テニス選手と腹筋の鍛え方
英語ですが、分かりやすいイラストがありますから。
優勝したメンフィスのM.シリッチ戦 動画
錦織圭選手のビッグサーバーを遜色のないサービスの動きが分かります。
リンク集
ATP公式サイト
サービス力アップのアドバイス
サービス力アップ レッスンカード
サービスには体幹トレーニングが必須。簡単上達法
「投げる」、「腕を振る」、「腕を伸ばす」、
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コメント
運動連鎖のコメント有り難うございます。そうですね。運動連鎖は意識するものではありません。
そこで自然にできるように、動きの中で少しずつ身に付けていきます。
運動連鎖の流れを意識して練習することで、確実に身に付く用になります。
ステップby ステップですね。
投稿: 月さん | 2014年2月15日 (土) 06時29分
4段階の運動連鎖なんて、無理!
意識してやろうとしてもぎこちなくなってしまう
投稿: | 2014年2月15日 (土) 05時33分
まっチャンさん、おはようございます。
運動連鎖はサービスに限らず、テニスの全ての動きに必要なんです。
脚部から動かしますよ。
投稿: 月さん | 2013年3月 4日 (月) 06時05分
こんばんは。運動連鎖ですよね。直ぐに忘れてしまいます。
投稿: まっちゃん | 2013年3月 2日 (土) 18時28分