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2016年2月18日 (木)

錦織 メンフィス連覇の意義Part2 実はフィリッツ、苦手だった 

錦織選手の4連覇の意義Part2  ビッグサーバー対策、ストローク力アップ
 メンフィスのファイナル、テイラー,フリッツ戦、いろいろな事が見えてきました。
 Part1では、トッププレーヤーに対しての強さの証明を、紹介しました。
 錦織圭の進化、ビッグサーバー対策、
 そしてフォアハンドの威力アップです。
 
 錦織圭選手、N.ジョコビッチ、R.フェデラー、R.ナダルと同じことをしているのです。

 ウィルソンとの生涯契約も凄い。 世界でR.フェデラーと錦織圭の二人だけです。

 ATPの試合の仕組み  

 そして今回は、メンフィスのファイナルの戦い方の大きな変化です。
1:リードされても慌てない
 今までは、極端なスロースターター。
 いつもこれが足を引っ張っていました。

 出だしが悪い。良く言えば、相手の状況を見ながら調整しているのでしょうけれど。

実は決勝で当たった、T.フリッツ、練習仲間なんですが、練習では一度も勝ったことが無かったそうです。
 ですから決勝の前は、変な緊張感があったと、話してくれました。
 相手は18歳とは言え、去年の千位台から、一気に140位まで上げてきた、
 若手の有望格。Fritzser2


 しかも錦織圭、
 苦手の
 ビッグサーバーです。
 もちろん長身。
 トッププレーヤーと言えども、
 誰でもビッグサーバーは苦手でしょう。

 男子シングルスでは、サービスの比重が高いですから。
 サービスのポイント獲得率が高く、リターンゲーム、ワンブレークを狙ってきますから。
 ビッグサーバーの戦い方 ワンブレークで良い。サービスゲームに集中します。
 ビッグサーバーの典型 今年、ネットプレーも強くなり変化を遂げている選手が多いです。
 1:I.カルロビッチ 超長身  
 2:J.イズナー  
 3:M.ラオニッチ 今年は絶好調。  シングルスレースでは錦織圭よりも上の3位。
  
 4:K.アンダーソン  

 サービス力が無い選手は、サービスキープに集中し、
 リターンゲームは全力でブレークを狙いますから、もの凄く集中が必要です。
 錦織圭選手は、このタイプです。
 
 ビッグサーバーにはリターン力アップ。これしかありません。
 錦織圭のリターン力。

 リターンミスを減らす
 最近は、サービスゲーム、かなり良くなりました
 

 序盤から、怖いもの知らずのT.フリッツ、ガンガン打ち込んで来ます。
 錦織圭得意のストローク、ラリー戦なんですが、浅くなったところをウィナーの連発です。

 試合の展開は一気に相手に流れます。その証拠に、錦織圭は出だし、13ポイントを連取されました。
 ゲームも3ゲームです。
 セットは奪われていませんから、逆転とは言えませんが、
 サービスキープが原則の男子シングルス、しかも相手は1試合当たり15本のサービスエースを続けてきた、
 18歳とは言えビッグサーバー。

 錦織圭が凄いのは、普通なら、気持ちを切り変えて、第2セットに望むところ、
 落ち着いて少しずつペースをつかみ、3-3に追いつきます。
 ファイナルの様子  
 フィリッツは若いのに、慌てている様子は見えませんでしたが、
 本番でのプレッシャーでしょうね。

 メンフィス 音楽の街 
 フィリッツ、サービスのテンポが良い選手。錦織圭にも合っていました。
 ゆっくり時間をかけるのが、N.ジョコビッチ、R.ナダルなんです。
 ルーティーンの違いですね。

 若手の代表、キリオスもテンポが良い。

 テニスが面白くも、難しいのは、スーパーショットも、凡ミスも同じ1ポイントと言う事。
 1ポイントずつ挽回するしかありません。

 ただ良い事に、テニスのゲーム特性で、ゲームが終われば、1はつきますが、
 次から新しいゲームが始まることです。
 テニスのゲーム特性  
 ですからミスを持ちこさないことが大事なんです。
 ここをしっかり落ち着いて、自分を立て直しました。
 2ndサービスを打たれないように、コースを修正し、
 ストロークを深くして、すぐに攻撃されないようにしました。

 M.チャンコーチになり、フィットネストレーナーの中尾氏も加えて、強化に取り組むストローク。
 得意のフォアハンド、より強化中。
 低い姿勢でしっかり打ち込むことです。
 強烈なトップスピンがかかり、ベースラインデグググっと沈みます。
 相手をベースライン後方に、下げます。
Keifstopspin

 錦織圭のトップスピン

 トップスピンの打ち方、テニスの科学
Cir_swing_t_spin


トップスピンマスター


 ゾーンを有利にします。

 このストロークがあるので、相手は、錦織圭のストローク、コースを読めません。
 基本はクロスに深く、打ち込みます。

 このクロスがあるので、ダウンザラインが決まります。
Keifscourse

 錦織圭選手、強くなった証明が、このフィリッツ戦なんです。

錦織選手を育てた、
「ゲイブ・ハラミロの「Making Champions 4&5」(サービス&リターン)」

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コメント

おはようございます。へえ、錦織、フリッツを苦手にしていたんですね。

投稿: まっちゃん | 2016年2月19日 (金) 08時46分

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