ダブルス上達のコツ 陣形を駆使 戦術有ってのショット Q&A 全仏2016
ダブルス 勝利の法則 ロランギャロス男子ダブルス決勝。
伝説のチャンピオン、ブライアン.ブラザーズ、 新興勢力のスペインロペスペア。
何故、ロペス組が、勝ったかを先に紹介した。
今回は、Q&A形式で、ダブルスの上達法を考えよう。
F.ロペスはシングルス、ダブルスに出る数少ない選手。
A.マレーをてこずらせた、R.ステパネックも同じ。
共通点は、ボレーが上手い事。
今日はもう少し深く、ダブルスを考え、皆さんの上達のヒントになればと考えている。
テニスはサービス側が有利なスポーツ。
さらにダブルスになれば有利。それは前衛の存在だ。
サービス側有利は、男子で顕著。サービス力があるからだ。
ダブルスとクレーコート
ダブルスを客観的に見るビジュアルスコア
ただし、クレーコート、赤土はサービス力が30%ダウンする。
ハードコートで多かった、サービスエース、リターンミスは激減し。
ラリーが続くようになる。
女子ダブルスで気が付いたのが、両方がストロークメインの雁行陣。すると
ストロークラリーのボールは見事にアレーに飛ぶ。
クロス打ちのメリット。
普段の練習時に、この練習をすると良い。
一般プレーヤーならそれとなくクロスで良いが、トッププレーヤーを狙うにはアレーを正確に狙おう。
男女とも、強いダブルスプレーヤーはアレーを狙える。
これだストローク主戦のプレーヤーはアレー練習をしたら最高に良い。
クロスコートラリーで、アレー同士でラリーする。良い練習ですよ。
アレーでラリー練習
ブライアン.ブラザーズは双子特有の話さなくても分かる絶妙のペアリングがある。
と言う事は、そんな神業を予測しても仕方がないので、相手がどう動こうが、
決めたところに打とう。
そうスペインペアは決めたと思う。
ダブルスでは、ペアがいる事を考えるので、ダブルフォールトは減る傾向にある。
1stサ-ビスの確率も上げて、前衛のポイントを増やしたいからだ。
ソフトテニスが良い例だが、雁行陣のストローク戦になっても、ポイントはボレーが多い事を知っておこう。
実際にはブライアンズは男子ダブルスの典型の前衛陣。
サービスゲームは基本、サーブ&ボレー、セカンドサーブもそれが多い。
リターンゲームは1stサ-ビスは後衛陣で一度守るが、
2ndサービスのR.ガスケでは前衛を前に詰めさせて、反撃体勢に入る。
ところがロペス組は、F.ロペスの強力サービスでサービスゲームを支配。
M.ロペスの絶妙のドロップボレーで、後衛陣のブライアン.ブラザーズが全く取れないオープンコートに
ウィナー。
F.ロペスのポーチをケアして、ブライアン.ブラザーズは、ラリー3回に一回はダウンザラインに打って来る。
F.ロペスは、ポーチのフリをするだけで、ブライアン.ブラザーズが勝手にストレートに打ってくれる。
それをオープンコートに決める簡単な作業になった。
ブライアン.ブラザーズが勝手に勝負、ミスした感じだ。
Q&A形式で、考えてみよう。
正解は一つだけではないし、シチュエーションに応じて、また相手の逆を取ることもあるので、
色々あるが、ダブルスを考える、ヒントにしたい。
Q1:M.ロペスのサービス、ブライアン.ブラザーズはレシーブでも、相手がサーブ&ボレーに来ない限り、後衛陣は引かない。
しかし、それほど強力でもないサービスのM.ロペスに対して後衛陣を引いている。
何故だろうか?
ついでにブライアン.ブラザーズは右サイドに左利きのボブがいる。レフティは左サイドの方が良くないのか?
Q2:後衛陣のブライアン.ブラザーズのレシーブ、ロブが抜けると、スペインペアはI.フォーメーション的になった。さて、M.ロペスはどこに打つか?
ソフトテニスではよくなるこの陣形、ロブが抜けるとこうなる。
硬式テニスでも最近は増えてきている。
ボレー0るを打つ方にチャンスがある。
相手の全前衛を釘付けにできるかどうか。
Q3:これは上級者の問題。スペインペアが前に詰めた。ブライアン.ブラザーズの返球が浅かったので、アプローチショットで前に詰めた。
しかし、二人がネットにベタ詰めで、しかも相手に対して雁行(斜めに位置する)を引いていない。
普通ならコーチに怒られるところだが。
Q&Aの答え
Q1:ブライアン.ブラザーズも前に詰めたい。しかしケアしなくてはならないのが、前に居るF.ロペス。
ボレーが上手く、ポーチにもよく出る。
そのポーチを警戒して、後衛陣を引いている。
レフティのボブが左サイドに入るのは、センターケアがやり易いから。
それとダブルスの上級は右サイドでセンターにサービスをコントロールしてくる。
一般プレーヤーではなかなかこのコースに打つのは難しい。
ダブルスは前衛が決め手
Q2:この状態になっても、ブライアン.ブラザーズは前に詰めない。守備重視でダブルスしている。
M.ロペスは、回転系のボールを自由に操り、どこにでも打てる。
センターにいる、F.ロペスが邪魔してコースを塞いでいるが、
このロペスのレフティを活用するためにも、ブライアン.ブラザーズの右サイド、センター寄りに打ちたい。
そうすれば、F.ロペスが自由に動ける。
F.ロペスが前に陣取る限り、ブライアン.ブラザーズは下がったまま。
守る時は後衛陣
Q3:ダブルス、前衛陣でもボールの行方に対して、雁行陣になる。
ボールがある方の前衛がより詰めて、もう一人はロブをケアする。
しかしこの二人、ベタ詰め。
その理由は、ブライアン.ブラザーズがそれほどロブ上げない事と、逆にネット際に沈められる事をケアしている。
クロスに沈める方が楽なので、F.ロペスは前に詰めている。
一般プレーヤーと違い、トッププレーヤーは、長身で、F.ロペスは187㎝。
ロブがクロスを抜けそうになってもカバーできる。
一般プレーヤーは前衛陣でも雁行陣。
詰め過ぎ、重なり過ぎ、オープンコート要注意!
M.ロペスは175cmでそれほど高くないので、後ろはF.ロペスがカバーする。
雁行陣に良く見られる、横割の陣形だ。
ブライアン.ブラザーズは193cnと191㎝
本日の御教訓 ダブルスは陣形勝負2
陣形でプレッシャーをかける
1:サービスキープ、前衛が鍵
2:リターンで主導権
3:越されたらカバー
★ ダブルス上達情報集 ☆
ダブルス 基礎知識
変則陣形って?
今や、変則の言葉が死後な位一般化。女子ダブルスでもそう。
ダブルスのポイント、サービス、レシーブからほとんど決まります。
陣形を駆使して、ポイントの取り方をしっかり紹介。
月さんの「速攻!ダブルスのポジショニング・セオリー」サービス&レシーブからの最もよくある展開“30パターン”
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次はウィンブルドンですね。月日は早い。
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コメント
ダブルスのQ&A、イイですね分かりやすくて。
参考になります。
投稿: 生徒A | 2016年6月10日 (金) 11時08分